IBM、サプライヤーチェーン管理向けブロックチェーンネットワークを発表

IBMと、ブロックチェーンコンサルタント企業であるチェーンヤードは、サプライチェーン管理に向けた新たなブロックチェーンネットワークを公開した。
5日にIBMのプレスリリースで発表した。
同プラットフォームには「バドワイザー」で知られるビール会社大手アンハイザー・ブッシュ インベヴや、製薬大手のグラクソ・スミスクライン、テック企業のシスコ、レノボ、ノキア、英製薬企業のグラクソ・スミスクライン、携帯大手のボーダフォンなど大手企業が初期メンバーとして参加する。
このプラットフォームはサプライヤーチェーン管理向けブロックチェーンネットワーク「Trust Your Supplier」と呼ばれ、IBMのブロックチェーンプラットフォーム上に構築されている。
時間がかかる手作業を削除し、詐欺やエラーのリスクを軽減する狙いがある。
Trust Your Supplierのネットワーク上でサプライヤーの確認用にデジタルパスポートが生成され、サプライヤーらは選択したバイヤーらとネットワーク上で情報を共有できる。
新たなサプライヤーの適正確認や承認、管理作業における時間とコストを削減できるという。
レノボの執行役は、IBMの試みに対し次のように述べている
「ブロックチェーンは、未来に向け、サプライヤーネットワークの運用や管理方法を完全に変える能力がある。Trust Your Supplierを通じて、バイヤーもサプライヤーも、コスト、煩雑さ、時間に削減おいてブロックチェーンの恩恵を目にするだろう」
IBMによると、非中央集権的な性質と改ざん不能な監査証跡というブロックチェーンの特徴を利用することで、Trust Your Supplierはサプライチェーン内の手作業の排除と、不正や誤りといったリスクの削減を実現するよう設計されたという。
同社によると、Trust Your Supplierはブロックチェーンネットワーク上でサプライヤーのアイデンティティーを証明するデジタルパスポートを作成し、サプライヤーがネットワーク上で承認済みのバイヤーと情報を共有できるようにするという。