中国中銀、独自の暗号資産発行へ「加速させていく」

中国の中央銀行である中国人民銀行が、独自暗号資産の発行に向けて開発を加速すると発表した。
現時点では具体的な発行計画は明らかになっていないものの、開発は進められているようだ。
この計画については、2019年後半の重要業務を話し合うビデオ会議にて言及されたもの。
中国人民銀行は今後、国内外の暗号資産動向のリサーチ機能を強化し、綿密な調査を進めていくという。
同行は2014年より、積極的に暗号資産や中央銀行発行デジタル通貨（CBDC：Central Bank Digital Currency）の研究を進めており、最近ではフェイスブックが発行を計画する暗号資産Libraと比較して語られることも少なくない。
中国人民銀行・調査局長のWang Xin氏は今年7月、Libraが国際金融に与える影響を踏まえ、独自暗号資産の発行計画についてはリサーチ段階から開発段階へと移行する時期に来ていると語っていた。
独自暗号資産の発行を示唆する今回の発表は、このような国内状況を踏まえたものと考えられる。