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フィリピンの大手銀行、国内初のステーブルコインを公開…ペソ連動の暗号資産

フィリピンの大手銀行「ユニオンバンク」は、フィリピンの法定通貨・ペソ建立てのステーブルコインを発行した。
7月27日、地元メディア「philstar GLOBAL」が報じた。
報道によると、ユニオンバンクが発行した暗号資産「PHX」は同行独自のブロックチェーン基盤の決済システム「i2i」で取引される。
i2iとは、「島(Island)から島」、「機関(Institute)から機関」、「個人(Individual)から個人」を意味する英語の頭文字から取ったものだ。
このi2iで、ユニオンバンクとフィリピン内の島々や農村の地方銀行とをつなぐという。
すでに、ユニオンバンクと提携する3つの地方銀行の口座保有者がPHXを利用し、振り込みや国内送金を行っている。
今後、ユーザーはユニオンバンクの口座からPHXを購入できる他、PHXを口座に入金したり、ペソにも交換できる。
また、PHXはステーブルコインとしてフィリピンの中央銀行のサポートも受けているため、ビットコインなどの他の暗号資産と比較してボラティリティを最小限に抑えることが出来るとしている。
先月末、ユニオンバンクはi2iのプラットフォームを使った実験として、フィリピンからシンガポールへの送金に成功しており、将来的には海外展開も視野に入れている。
ユニオンバンクのArvie de Vera氏は、同行が発行するPHXは、「安定した価値の保存、取引の媒介として機能するよう構築されている」説明している。
フィリピンでは海外への出稼ぎで外貨を稼ぎ、母国に送金する人々も少なくない。
そういった人々の送金手段としても、PHXは期待されている。