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中国の大手酒類卸業者、偽酒対策でブロックチェーンを用いた実証実験開始

中国に拠点を構える大手酒類卸売業者の「Oranco」が、ブロックチェーンで商品の真贋証明を行う実証実験を開始したと発表した。
プレスリリースによると、Oranco社は中国広州のブロックチェーン企業「Guangzhou Silicon Technology(GSTC)」と1年ほど前に提携を結んでおり、偽造品対策システムの共同開発を行なっていたという。
システムの流れとして、まずGSTC社が商品の真贋を確認。
その後、変更不可のデジタルIDをOranco社の商品に割り振り、商品管理を行うという。
今のところ、デジタルIDは同社のプレミアム商品にのみ割り当てられるという。
Oranco社の代表であるPeng Yang氏は今回の発表に際し、「ブロックチェーンの証明能力によって、プレミアムアルコール飲料の産地や真贋が確実に保障されるでしょう」と述べ、自社製品の価値をさらに高めることができると自信を覗かせた。
偽造品や、いわゆる海賊版といわれる製品は、今や世界的な問題となっている。
先日報じた米有力メディア・ニューヨークタイムズや、仏LVMH(モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン)グループのルイ・ヴィトンといった世界的な企業もブロックチェーンを導入し、真贋対策に動き出している。
こういった動きが普及し、正規品を製作・販売・購入する人々の被害事例が減ることを願うばかりだ。