ETHの共同創設者、短期でBCHとの統合を提案

イーサリアムの共同創設者であり、プログラマーのVitalik Buterin氏は、イーサリアムのスケーラリビティー問題への解決策として、「一時的」としながらもビットコインキャッシュのブロックチェーンを利用することを提案した。
13日、海外ネットメディア「research」が報じた。
スケーラビティー問題とはキャパシティを超過するようなトランザクション量が発生した際、キャパシティを超える分のトランザクションに関して、ブロック追加待ちとなることを言う。
いわば、トランザクションの処理に非常に時間がかかってしまう送金詰まりの事態が発生するのだ。
これらの解決策として、イーサリアムはメインネットの外でトランザクション処理を可能とする、Raiden NetworkやTruebit、Plasmaなどを生み出してきた。
そういった中でイーサリアムのVitalik Buterin氏は短期でスケーラビリティを改善するための新たな選択肢として他のブロックチェーンを使うことを提案。
「ビットコインキャッシュのスループット（一定時間あたり処理できる取引数）が毎秒53キロバイトであり、イーサリアムの8キロバイトよりはるかに多い」と指摘し、「イーサリアムのスケーラビリティの問題を解決するのにビットコインキャッシュとの一時的な統合は完璧なマッチングなのではないか」と述べた。
一方で、今回の提案に対し、ブロックチェーン関連の有力コンサルタント会社カタクラシーの関係者は、Buterin氏の提案がイーサリアムプロジェクトの失敗を示したと指摘。
ビットコインキャッシュとの統合は、スケラービリティ問題解決を遅らせるだけだと批判している。