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「Libra」の影響か…中国のデジタル通貨の開発が加速

8日、中国人民銀行の調査局の代表を務めるWang Xin氏は、自身のリサーチ対象である「中国人民銀行」によるデジタル通貨、そしてフェイスブックの暗号資産「Libra」について言及した。
地元メディア「South China Morning Post」が報じた。
北京大学デジタルファイナンス研究所が主催したカンファレンスでXin氏は、次のような発言をした。
「Libraが決済、特に国際決済で広く普及した場合、普通のお金として機能し得るのか。また機能した場合、金融政策や財政の安定、国際通貨制度にどれほど大きな影響が与えられるのか」と指摘。
Xin氏が語るところによると、Libraの台頭により中国政府は、これまで進めていた暗号資産のリサーチ段階から開発段階への移行に迫られているとし、中国人民銀行はリブラに高い関心を寄せていることを認めた。
また、カナダのブロックチェーン総合研究所BRIの代表取締役Donald Tapscott氏は、かつて東アジアを歴訪する中で、習近平氏がブロックチェーン技術を「将来の中国に重要となる技術の1つに位置付けていると感じた」と伝え、中国の将来を以下のように語っている。
「中国の国民は、暗号資産となった中国元のみを利用することになるだろう。中国人民銀行は中国元をデジタル通貨へと置き換えるはずだ」
中国が人民元をデジタル通貨にするのではないかとの憶測は各方面から指摘されているが、冒頭にあるようにLibraの登場で、中国の暗号資産の開発事業が加速度的に早まるかもしれない。