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ブラジルの大手証券企業が、国際送金でリップル社と提携

ブラジルに拠点を置く大手証券企業「Frente Corretora de Câmbio (The Front Exchange)」は、ブラジル人の国際送金にかかる手数料を軽減するためにリップル社と提携した。
同時にFront Exchangeは、固定レートの手数料が無く数分で外国へ送金可能なブロックチェーン技術に基づいた新たなプラットフォーム「Simple」を発表。
2019年6月に開始予定としている。
今のところ、具体的に「xRapid(暗号資産XRP使用)」を利用するかどうかは表明されていないが、現状リップル社のサービス利用状況を考えると、XRPを利用しない「xCurrent」を導入する可能性が高い。
「xCurrent」はリップル社の送金ソリューションで、現在世界において200社以上の金融機関がリップルネットに加盟しているという。加盟企業同士は企業間でリアルタイム国際送金を行うことができるプロダクトだ。
Front Exchangeの共同設立者Carlos Brown氏は、今回のプロジェクトSimpleの立ち上げに関して、
「Simpleのユーザーは、例として挙げれば、子供が海外に在住している一般家庭などを想定している。各家庭の送金額は大きくないが、(その送金額に占める)金融機関による手数料の割合はかなり高い。我々は既存の金融機関のように高い手数料をとるのではなく、利用者数で勝負をしたい」と述べている。
Simpleプラットフォームは送金手数料を請求しない代わりに、取引毎のスプレッド(取得価格とユーザーへの販売価格の差)から利益を得るそうだ。
Brown氏によると、スプレッドは市場で最小レートに設定されるという。
Front Exchangeは、そういった安価な国際送金の手段として、リップル社の製品を採用することを決めたようだ。
リップル社のCEOを務めるBrad Garlinghouse氏も「xCurrent」を「SWIFT 2.0」とし、既存の送金業界より優れていることを強調していた。
国境間送金の課題である、多額の手数料に加え、送金に長時間を要するSWIFTとの比較では、xCurrentは「SWIFT 2.0」であり、暗号資産XRPの利用が必要なxRapidでも、金融機関からの需要が高い」と語っている。