月間暗号資産

  • HOME
  • NEWS
  • タイの大手銀行がリップルを使った国際送金技術を採用か

タイの大手銀行がリップルを使った国際送金技術を採用か

22日、タイ国最古の銀行で、同国4大銀行の1つサイアム商業銀行が、暗号資産「XRP(リップル)」の将来的な利用に関する可能性を公式ツイッターで発表した。
これは今月、サイアム商業銀行の送金アプリ上で、リップルの技術を利用した国際送金に関する内容が明記されたことに興味を持ったユーザーの質問に答えたもので、同銀行は「もうすぐリップル技術を介した送金に関するアナウンスを行う」と言及した。
サイアム商業銀行のリップル利用に関しては、昨年11月にシンガポールで開催された「FinTechフェスティバル」で、リップル社CEOが言及する場面があったが、サイアム銀行が具体的な話題に触れるのは今回が初めてだ。
サイアム商業銀行は昨年、デジタル化に向けて大胆な経営改革に乗り出し、支店数を3年間で3分の1に減らすとともに、モバイルバンキングの送金手数料を撤廃した。
また自社アプリ上で仮想商店街の運営も始め、デジタルバンキングに大きく舵を切ったことで話題になった。
タイ国では、同国の証券取引委員会から昨年の時点でリップルを含む7つの暗号資産が認定されており、タイ国内の暗号資産取引所では同通貨の売買が認可された。
そしてタイ証券取引委員会から同時に「リップルは証券ではない」という判断も下されており、こうした背景が、サイアム商業銀行のリップル送金技術採用の後押しをしていると見られている。
なお、暗号資産市場関係者の間では、サイアム商業銀行が6月に日本で行われるG20で議論される暗号資産の世界的な統一規制が整うのを待っているのではないかとの憶測も広がっている。