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アマゾンがビットコインに似た暗号システムの特許を取得

アマゾンがビットコインなどで採用されているPoW(Proof-of-Work)を活用した暗号システムに関する技術特許を取得したことが14日、米国特許商標庁(USPTO)の広報によって明らかになった。
広報内では、PoW型の暗号システムでハッシュ木(Merkle Tree)を活かせる事と、その優位性が説明されている。
ハッシュ木とは1979年に考案されており、データの破損や改ざんを容易に検出できる性質を持ちながら膨大なデータを効率的に要約できる。
ネットワーク上の取引が記録されたブロックに対して、不正や改ざんが無いかどうかを検証できるため、ビットコインを始めとする多くのブロックチェーンで採用されている。
また、Proof-of-Workとは利用者に一定の作業(Work)を課すことにより、ネットワークを保護するコンセンサスアルゴリズムだ。
今回、Amazonが取得したハッシュ木とPoW型の暗号システムの特許は、何らかのサービスにおけるユーザー認証時の検証作業で活用が想定されており、DoS攻撃やDDoS攻撃といった、ネットワークに対する高負荷攻撃への対策にもなるようだ。
この暗号システムではユーザーが暗号キーを要求すると、条件が一致した場合に限りワンタイム暗号キーが発行される。
その際にどのキーが発行・使用されたのかをブロック内に記録するため、攻撃を試みる者への抑止力になるとみられている。