2019.04.23
米国の商品先物取引委員会(CFTC)会長のChristopher Giancarlo氏が、いまだに「バクト」のビットコイン先物取引が実現しない理由を海外暗号資産メディア「コインデスク」に対して述べた。
暗号資産に対して肯定的な姿勢で業界では有名なChristopher Giancarlo氏は、バクトのビットコイン先物取引提供サービスの延期理由について、「カストディアン(投資家に代わって有価証券の保管・管理を行う金融機関)」と「清算機関(市場で成立した売買について、決済数量確定のための計算など決済を行うために必要な処理を行う機関)」の2点の問題が解消されることが必要だと言及した。
このうち清算機関は、金融ライセンスを取得しているバクトの親会社の「ICE」がどのように毎日、現物取引を決済処理するのかなど課題が複数残っているとGiancarlo氏は言う。
またバクト側はビットコイン現物先物取引を行うには、カストディアンのライセンスを取得する必要があることを付け加えた。
先日、当メディアでも報道した通り、バクトはニューヨーク州の金融当局からビットライセンスの獲得に動いていることが明らかになっている。
今回のGiancarlo氏の発言から察するに、バクトのビットコイン先物取引の提供がスタートするのは、清算機関を整え、ビットライセンスを取得してからになりそうだ。