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MUFG、ブロックチェーン技術を使ったデジタル通貨を実用化へ

三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)は、開発を進めている独自のデジタル通貨「coin(コイン=MUFGコイン)」を2019年後半に実装する方針であることを明らかにした。9日、朝日新聞が報じた。
coinはブロックチェーン技術を活用したデジタル通貨で、1コインあたり1円と価値を固定しているのが特徴である。
大手銀行がブロックチェーン技術を使ったコインを発行するのは初めてであり、利用者はスマートフォンに専用アプリを入れた上で、口座預金をデジタル通貨に替えて使用する仕組みだ。
三菱東京UFJ銀行では2017年から約1500人の社員がcoinの実証実験に参加しており、「割り勘」などに多く使われているという。
coinは発表当初「MUFGコイン」の名で公開されたが、2018年10月にMUFGの冠を取る形でcoinに名称の変更を行なっている。
三菱東京UFJ銀行の頭取の三毛兼承氏は朝日新聞の取材に対し「今までにない新しい価値を提供していきたい」とcoinへの意気込みを語っている。
coinの利用用途として挙げられているのは、主にビットコインなどの特徴でもあるP2P取引だけでなく、家電やモノがインターネットに接続されるIoTを前提とした電子決済や、キャッシュレス化への対応も行っていく予定だ。
大手銀行のデジタル通貨といえば、みずほ銀行、ゆうちょ、地方銀行が共同開発した円ペッグの「Jコイン」が今年3月から利用開始されたが、こちらはブロックチェーン技術を使っていない。