Binance、米国リスク管理企業と提携、コンプライアンス強化へ

大手暗号資産取引所・Binanceは、米国のリスク管理企業・Identity Mindとの提携を発表し、コンプライアンス体制を強化する方針を明らかにした。
Identity Mindは、資金洗浄対策(AML)などのリスク管理やデータのコンプライアンスの自動化を行うプラットフォームを提供するレグテック（規制とテクノロジーを融合した）企業である。
Identity Mindのプレスリリースよると、米国時間の26日、両社の提携を発表。
今回の提携を通じて、Binanceのグローバルオペレーションにおける既存のデータ保護手段やコンプライアンスの向上を目指すという。
BinanceのCCO・Samuel Lim氏は、「Identity Mindとの提携は、私たちのコンプライアンスを強化するだけではなく、ブロックチェーン業界に貢献する私たちのコミットメントも強めるものでもある。私たちが運営する各国の規制を遵守しながら、セキュリティーシステムを常に高めていきたい。私たちの目標は世界中の金融機関からの信頼を強化することだ。」と述べた。
これまでにハッキングによる被害が発生しておらず安全性には定評のあるBinanceだが、コンプライアンスを重要視している結果といえるだろう。
しかし、今回の提携により利用企業や利用ユーザーへの厳しい審査基準が適応される可能性があるため、どのような影響があるのか、今後の具体的な動きに注目した方が良さそうだ。