米大手取引所コインベース、ブロックチェーン関連情報分析企業ニュートリノを買収

アメリカの大手暗号資産取引所のCoinbase（コインベース）は19日、ブロックチェーン関連情報分析企業Neutrino（ニュートリノ）を買収したと公式ブログ上で発表した。
ニュートリノはブロックチェーン関連のセキュリティ情報収集や分析を行うスタートアップ企業で、コインベースは同社の技術を取引所の資産盗難防止や、疑わしい取引の特定、ハッキングやランサムウェアによる攻撃の調査などに役立てようとしている模様だ。
買収額は発表されておらず、ニュートリノは買収後も独立事業体としてロンドンのオフィスで事業を継続すると言う。
コインベースは今回の買収によって、同社が暗号資産の取り扱いとサービスの追加や、現行の法規制に関するコンプライアンス強化を行う上で相乗効果を発揮できると期待している。
同社は今年1月に、暗号資産・ブロックチェーン系に特化したベンチャーキャピタルを運営するアンドリーセン・ホロウィッツ氏が支援したテック系スタートアップBlockspring（ブロックスプリング）を買収、また同月にアメリカ国内のユーザー向けに、暗号資産取引の税務に対応した人気ソフトウェアturbotax（ターボタックス）との連携を発表していた。
さらに、2月からはアメリカ国内だけでなく、欧州の顧客も決済サービス大手PayPal（ペイパル）に法定通貨を出金できるサービスを提供しており、年初から自社の事業とサービスを拡大させている。