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イーサリアム、「ProgPoW」実装に延期の可能性

暗号資産イーサリアムの開発者らは、第三者機関によるコード監査の実施を予定しており、以前に仮決定していた「ProgPoW」の実装が延期される可能性が出てきた。
イーサリアムのコアデベロッパーLane Rettig氏が2月1日に公表した。
ProgPoWとは、GPU(グラフィック処理装置)によるマイニング効率を向上させるPoWアルゴリズムで、イーサリアムが現在採用しているPoWアルゴリズム「Ethash(イーサハッシュ)」よりASIC(特定用途向け集積回路)耐性が強いといわれている。
Lane Rettig氏はツイッター上の#AllCoreDevsにて#ProgPoWについて再び話し合った。最新情報は二つ。

1.未解決の問題点を解消するため、第三者機関によるコード監査を実施する。それと同時並行で、クライアント実装を行う。
2.マイナーのシグナルに関する調査も行う。そして、任意での投票を行い、賛成か否かの意見を求める。 

また同氏は「未解決の問題点」の大まかなリストアップも行っている。

・構築したものが設計通り機能するのかどうか。
・ProgPoWが実装された場合、GPUと比較してASICマイニングの効率が1.1~1.2倍の間であるか。
・ProgPoWの実装によりASICチップの効率を低下できるのか、また何%ほど効率を下げることができるか。
・シビル攻撃の耐性が向上するかどうか。
・バックドアや脆弱性などにおけるリファレンスの監査の実装。
・提案されたASICに対する耐性機能は、目標に貢献でき、ふさわしいものか。
・ASIC耐性の向上に対してどれぐらい貢献しているのか。

イーサリアム財団のHudson Jameson氏も、ツイッター上で同様のコメントを残している。
「ProgPoWの実施に関する大まかな合意に達するため、第三者機関による監査で得られるデータを利用する予定だ」。