カストディ大手BitGO、OTC取引所と提携

機関投資家向けの暗号資産カストディ企業大手「BitGo」は、暗号資産の店頭（OTC）取引大手「Genesis Trading」とパートナーシップを結び、BitGoの管理するコールドウォレットからの直接取引に対応すると16日、プレスリリースにて発表した。
BitGoは、業界では古参のカストディアン（資産保管機関）だ。高いセキュリティを備えた管理システムのコールドウォレットをもち、90種類以上の暗号資産に対応するなど投資家に特化したサービスを提供、昨年9月には米サウスダコタ州政府よりカストディアンとして正式認可を受けている。
Genesis Tradingは、米金融自主機構（FINRA）と米国証券取引委員会（SEC）から認可を受けた、機関投資家向けのOTC取引プラットフォームだ。
なお、今回のパートナーシップ締結についてBitGoのCEO・Mike Belshe氏は、「一部のカストディ業務を行う企業は、取引の即時性のためにコールドストレージから資産を引き出し、セキュリティと安全性を犠牲にしている」と語り、続けて、
「FINRAおよびSECの認可を受けるGenesis Tradingとのパートナーシップにより、強力な流動性のある市場に顧客を直接アクセスさせ、セキュリティ等の問題を阻害せずに本当の問題を解決する」と述べている。
またGenesis TradingのCEO・Michael Moro氏は「BitGoは長期的なパートナーで、この提携効果に自信を持っている。私たちは仮想通貨の業界リーダーで、BitGoのような素晴らしい企業に我が社のネットワークを提供することは、私たちの重要な部分だと考えている」と語った。