2018.12.21
今月10日、ユニセフ(UNICEF:国際連合児童基金)は、ブロックチェーン技術を活用して世界的な課題の解決を目指す企業6社に投資することを発表した。
「ユニセフ・イノベーション・ファンド」を通じて、アルゼンチンやメキシコ、チュニジアなどの途上国・新興国の企業に最大10万USドルの支援を行う。
100件以上の申請のなかから選ばれ、投資対象となった6社はブロックチェーンの特徵を活用して、ヒト・モノ・カネ・情報の流れに透明性と追跡可能性を与えることで、医療ケアや資金の不正流用防止などを目指す仕組みを開発している企業だ。
ユニセフ・イノベーション部門の最高顧問(プリンシパルアドバイザー)は今回の投資について、 「ブロックチェーン技術はまだ初期の段階にあるため、これから多くの実験や失敗を繰り返し、この技術がどのような場面で活用でき、世界を良くしていけるのかについて学んでいかなければなりません」と述べている。
なお、今回の投資はユニセフが展開する大規模なブロックチェーンプロジェクトの一貫。
同プロジェクトでは、スマートコントラクトによる組織の効率化を促進し、アメリカやユニセフの活動地域に分散型台帳技術への理解を促す取り組みを行っている。