サウジアラビアが来年にも独自の仮想通貨の発行へ

Saudi Press Agencyの報道によると、アラブ首長国連邦と共同でサウジアラビアが来年にも独自の仮想通貨を発行することが関係者経由で明らかになった。
この動きを明かしたのは、サウジアラビア国内外の決済を管理し、サウジラビアの中央銀行に値するSaudi Arabia Monetary Authority（以下、SAMA）のイノベーション責任者・Mohsen Al Zahrani（以下、Zahrani）氏だ。
今回の仮想通貨の発行は、2017年末に開始したアラブ首長国連邦との共同プロジェクトで、銀行相互のブロックチェーン決済システム開発計画であるという。
発行される仮想通貨は、国内での利用を目的として用いられるわけではなく、当面はアラブ首長国連邦とサウジアラビア間での決済に限定して利用される予定だ。
しかし、Zahrani氏はこのプロジェクトに対し、「これは単なる実験ではない。我々の最終目標としては、利用拡大をすることだ」とさらなる活用に向けて可能性を示唆した。
SAMAは、現在、このプロジェクトのフィージビリティスタディ（実現可能性に対する自事前調査）を実施し、実現に向けて着々と準備を進めている。