2018.11.28
27日のBloombergの報道によると、米国の証券取引所ナスダックが年明けにビットコインの先物取引の上場を計画していることが関係者経由で明らかになった。
仮想通貨市場は暴落を続ける中、投資家らはビットコインをはじめとする仮想通貨への関心を未だ抱いているとナスダックは強気な姿勢のようだ。
関係者によると、ナスダックは先物取引を監視・規制する商品先物取引委員会の懸念を払拭すべく着々と準備を進めており、2019年第1四半期を目途に上場を予定しているという。
また、ナスダックは、ビットコインのETF(上場投資信託)を申請している投資会社のVanEckとの提携を発表し、ビットコインの先物の提供に加えてインデックスの共同開発も進める予定だ。
世界有数の証券取引所として知られるナスダックのビットコイン先物上場報道は、昨年11月にも報じられたが、未だ実現していない。
しかし、今年に入り、ナスダックのCEO自身が仮想通貨市場への参入をほのめかすなど、市場の滞在需要を確信しているようだ。
今回の報道が実現すれば、巨額資金が市場に流れ込み、暴落市場の幕引きとなるかもしれない。
昨年12月、ビットコインの価格が急上昇した要因として、米国デリバティブの取引所であるCMEとCBOEへのビットコインの先物上場が大きく関係していると言われている。
年明けにビットコインの先物上場を延期したBakktは、増加する需要により取引初日に支障が出ないようにとの配慮が延期の理由だと挙げている。
年明けに控えるナスダックとBakktの2つの先物上場への期待は非常に高い。機関投資家の本格的参入で下落市場を食い止めることだけでなく、市場が再過熱することを願いたい。