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取引所大手、Zaifが約67億円のハッキング被害

仮想通貨取引所「Zaif」は20日未明、ハッキング被害を受け、約67億円相当の仮想通貨が流出したことを発表した。
Zaifがハッキングを受けたのは入出金用のホットウォレットを管理するサーバーで、14日午後5時~午後7時までの間と見られている。
このサーバーで管理していたビットコイン、ビットコインキャッシュ、モナコインが不正に外部へ送金された模様だ。
ハッキングにより流出した中で被害額が判明しているのはビットコインのみで、5966BTC。
同社はシステム管理体制の問題やマネーロンダリング対策、利用者保護の面などで金融庁から今年に入って2度も行改善命令が出されていた。

日刊仮想通貨の見解

金融庁に登録されている仮想通貨交換業者であるテックビューロ社が運営する取引所「Zaif」がハッキング被害を受けたのは約67億円。
そのうち同社の資産は22億円、顧客の預かり資金は45億円に上るという。
これを受け、テックビューロ社は喪失した顧客の仮想通貨資産を毀損させないための財源確保のため、株式会社フィスコから50億円の金融支援を受けることを発表した。
また、フィスコが子会社を通じてテックビューロの過半数の株式を取得する資本提携を締結し、過半数以上の取締役および監査役1名を派遣する予定だ。
日本でのハッキング事件では年初のコインチェック流出事件が思い出されるだろう。
これだけ仮想通貨業界全体で「健全化」を謳う一方で今回も十分なセキュリュティー対策がされていなかったことは、市場から厳しい声が上がりそうだ。