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メインネット稼働から3ヶ月が経過したFilecoin(ファイルコイン)の状況

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Filecoin(ファイルコイン)は、2020年10月16日にメインネットを稼働して以来、3ヶ月が経過した。そこで、今回はFilecoin(ファイルコイン)がどのようになっているのか、その状況をご紹介していく。

Filecoinのネットワーク状況

以下は、Filecoin(ファイルコイン)の統計情報を出しているサイトで、最も人気の高いFilfoxの情報だ。Filfoxからのデータをもとに、1ヶ月前の記事と比較してFilecoin(ファイルコイン)がどのようになったかをざっと見ていこう。なお、本記事で扱うデータは2021年1月21日時点のものになる。

ネットワーク容量は2EiBの大台へ

関連する値:Network Storage Power

Filecoin(ファイルコイン)ネットワークに提供されているストレージの総量は、1ヶ月前は1EiB(エクスピバイト)を超えたばかりであるが、ついにほぼ2EiBに到達するに至っている。2EiBという容量は、フルHDの映画を5億8,000万本収めることができる容量に相当する。

一方で、Filecoin(ファイルコイン)ネットワークはまだ始まって間もないため、現時点では十分なストレージ容量を確保しているといえるだろう。

マイナーのFILベースの平均収入は減少

関連する値:24h Average Mining Reward

前回は、1TiBあたりのストレージでマイナーがマイニングするFILは、1日あたり0.1660FILであったが、今回は0.1259FILになっている。

これはマイナーの増加を意味する。Filecoin(ファイルコイン)では、時間あたりでマイニングできるFILの数量が決まっているため、マイナーが増加すると、マイナーあたりのマイニング数量が減ることになるからだ。

FILの数量ベースで見ると、マイニング参加者にとっては面白くない話かもしれないが、Filecoin(ファイルコイン)が世界的に人々から支持されていることがより明確になった。

マイナーがマイニングをするためのコストは依然として大きい

関連する値:Current Sector Initial Pledge, Cost of Sealing Sectors

Filecoin(ファイルコイン)では、マイナーがマイニングをするためにはFILを調達してそれを担保としてデポジットしておく必要がある。調達する数量は、マイニングしたいストレージ容量に比例するようになっている。現在は、担保として32GiBあたり0.2737FILが必要になる。これは、1TiBで換算すると8.7584FILになる。

また、マイニングのためにかかるコストは担保だけではない、Filecoin(ファイルコイン)ネットワークを利用するための手数料であるGASも含まれる。前述の担保とGASを含めた場合の1TiBあたりのマイニングコストは、現時点で1TiBあたり14.53FILである。日本円にして33,050円だ。

マイナーは、マイニングをするために現状これだけ高いコストを払っている。多くのマイナーでは、マイニングしたFILを再度担保に充てることを行っているため、マイニングパフォーマンスの上昇がゆっくりになっている場合、この点に原因があるということを押さえておくと良いだろう。

Filecoin(ファイルコイン)のエコシステムの状況

ストレージの活用はまだ進んでいない

Filecoin(ファイルコイン)のネットワーク容量は、2EiBと非常に大きいが、立ち上がったばかりのストレージネットワークが現段階で積極的に利用されているかと言われれば、そうではない。

Filecoin(ファイルコイン)では、代表的なアプリケーションが集まったコンペティションSlinghotを開催しているが、Slingshotで認定された有効データ容量は3.3PiBにとどまっている。

もちろん、Slingshotに集まったアプリケーションがFilecoin(ファイルコイン)を利用しているすべてではないとはいえ、状況から推測すると、Filecoin(ファイルコイン)のネットワーク容量のうち、ごく一部しか利用されていないことは容易に想像がつくことだろう。

BraveブラウザがIPFSに対応

直近で特に目立った動きは、BraveブラウザのIPFS対応があげられる。Braveブラウザは、既に2400万人のアクティブユーザーを抱えている。余計な広告が表示されない使い勝手の良さから、使ったことがある読者も少なくないことだろう。

今までであれば、Webコンテンツへは”http://”や”https://”から始まるURLからしかアクセスできなかった。しかし、これは集中配置されたWebサーバーになっているため、国家などから検閲やアクセス遮断されてしまうリスクがあった。

一方で、新たにBraveが対応した”ipfs://”から始まるURLでは、IPFS上へのコンテンツに直接アクセスすることができるようになる。”ipfs://”を使ってアクセスしにいくコンテンツは、実際にはあらゆる場所に分散保管されている。そのため、検閲やアクセス遮断が難しく、これらのリスクを回避することができるようになる。

開発者コミュニティは着実な成長

Electric Capitalが2020年末に発行したレポートによると、Filecoin(ファイルコイン)は2019年Q3から2020年Q3までの1年で開発者が100を超えるようになった。歴史を振り返ると、始まったばかりのプラットフォームは、開発者のコミュニティの強さが将来を左右するため、これは良い傾向と捉えることができるだろう。

このように、Filecoin(ファイルコイン)が取り巻くIPFSの世界は確実に前進をしている。Filecoin(ファイルコイン)のような技術プラットフォームは、それが普及するまでに多大な時間を要するのが普通だ。これから、Filecoin(ファイルコイン)がどのように成長していくのか、温かい目で見守っていただきたい。

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