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“仮想”億り人の暗号資産よりどりみどりVol.8

どうも大空です。
前回は10月のビットコイン価格予想と、この相場のキーになるであろう暗号資産を紹介させてもらいました。
ビットコイン上昇の波は先週末に起きるという予想から少しずれ、今週の月曜日〜火曜日に起きましたね。この上昇のきっかけを作ったのはリップル、そしてイオスであると言っていいでしょう。共に最大10%近くの上昇を見せ、ビットコインと他のアルトコインを引っ張り上げました。
価格も僕が予想した額を射程に捉えたところまで来ていると思います。
リップルは、リップルを用いた事業の明るい話題が継続して出てきていますし、この前も触れたように、ビットコインやイーサリアムなどとの相関性が比較的低いというデータに習った形になったと言えるでしょう。
イオスは中国のトレーダーが戻ってきたのでしょうか? 少し早い気もしますが、逆に中国のトレーダーが戻ってくることを予想して先に買い増しした人がいるのかもしれないですね。
ここまでの展開はほぼ予想通り。しっかりとピックアップした暗号資産が活躍してくれたので、あとはどのように推移するかを見守るのみです。
今回は暗号資産価格も軒並み上昇していますし、前回に続いて今後の展望を少し書こうと思います。あと、以前紹介した僕が気になっている暗号資産の状況がどうだったかも触れていきます。

◆「これより我ら修羅に入る」

最近、原哲夫先生の「花の慶次」にすっかりハマってしまいました。ふとあの傾奇者を暗号資産業界で例えるなら誰なんだろうなんて考えてしまいます。
さてタイトルにもあるように、我々暗号資産を手にする者たちは再び修羅場を迎えるのではと思っています。現在のチャートを見ていると、まさにそう感じますね。まあ、24時間365日動いている暗号資産業界においては毎日が修羅場なのかもしれませんが。
僕は今のチャートの形を見ていると、動き出すのは8000ドル(約86万円)付近まで値を下げた時じゃないかと思っています。というのは、ここ直近ではこの8000ドルのラインで攻防が繰り広げられているからです。
86万円、もしくは85万円台から反発して、90万円手前で落ち着く。そしてまた落ちる。上げ幅も下げ幅もそこまで大きくないし、まるで先月の値動きを見ているかのように、揉んで、揉んで、さらに揉んで、という感じがします。
これだけ揉んでいると、持っている側は疲弊してしまう。いつそのフラストレーションが弾けてもおかしくないでしょう。
そのいい例が先月末だと思います。
パッとしない展開が続く中で、ビットコインのハッシュレートに異常が見られた瞬間に下落。動きが鈍くなっている時は、この1つの要因でここまでハッキリと結果が出てしまうものなのです。
逆に言えば、上昇に繋がる明るい話題が出てくればすぐにでも壁を壊して値を伸ばしていく状況でもあるのです。なぜならば、それだけ揉まれていたということは『現状より落ちる』と思っている人が少なかったわけですからね。あの時はどこかで上昇する期待をみんなが持っていたんだと思います。
具体的な価格予想の方ですが、このように予想しました。

『上昇するなら93万円まで、下落するなら78万円まで』

1つ補足するのであれば、これは来週18日、19日頃までの価格予想です。明日明後日ですぐにこうなるかどうかは未知数です。ただ、一進一退の状況であるのは間違いないでしょうから、まさに修羅場であると言っていいのではないでしょうか。

続いて、僕が先月気になっていた『Augur』『NEM』『Egretia』がどうなったか振り返りましょう。
まずAugurですが、先月はなぜかビットコイン急落の煽りもそこまで受けず、9月は8月と比べて7%ほどプラスにしていましたね。まさか本当にW杯の影響なのでしょうか?
次はNEM。こちらは価格こそ上がっていませんでしたが、まずまずと言ったところではないですかね。まだカタパルトも行われていないですしね。頑張れNEM。
さて、次ですよ。Egretiaですよ。
なんでこんなに落ちているの? 9月も先月比60%ほど落ちていましたし、そんなに落ちる? これは改めて今後も価格推移を見ていかないといけないと思わされました。
この間取り上げたこの3銘柄はちょうど『上昇』『維持(甘めに見て)』『下落』とバランスが取れた形になりましたね。だからと言って特別何かがあるわけではないですが、なんとなく明暗が分かれていい比較になったのかなとは思っています。
名前だけ取り上げた『LINK』、『BAT』、『Algorand』も様々なニュースがあり、時には良いニュースで湧かし、時には悪いニュースで驚かせるといった状況でした。数ある暗号資産の中でもピンポイントで話題となったのは少し不思議なものを感じましたね。

今回はここまでです。次回は僕が10月10日〜18日頃に「キットクル…!」と思っている暗号資産の価格変動の波がどのように起きたか、もしくは起こるのかを書こうと思います。
良い波に乗っていることを祈っています。
それではまた。

Profile
文◉大空 翔(おおぞら かける)
山梨県出身。
月刊仮想通貨本誌および月刊仮想通貨デジタルにて執筆、編集などを行う。
「本に携わる仕事がしたい」という一心で業界に飛び込み、日々暗号資産やブロックチェーンに関する知識を会得中。