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“仮想”億り人の暗号資産よりどりみどりVol.22

どうも大空です。
前回は僭越ながら「投資とギャンブルの違い」に関して持論を述べさせてもらいました。
相場の状況はと言うと、コラム掲載から1週間はアルトコインが活躍していた印象が強いです。特にイーサリアムは1週間で20%ほど価格を上げていて、他のアルトコインの背中を後押ししていたような気がします。
それはビットコインのドミナンスからも読み取れます。僕の印象だとビットコインのドミナンスは68〜70%くらいかなと思っていたのですが、一昨日くらいに見たら60%を切りそうになっていました。逆にイーサリアムは10%、リップルは5%くらいと、思ったよりシェアを占めていました。いや、実は僕があまりに見なさすぎただけなのかもしれない。実はだいぶ前からこのくらいの比率になっていたのかも。

◆「やはりビットコインの壁は116万円? イーサはこれから爆増?」

今回は相場の話をします。特にビットコインとイーサリアムですね。
先週、1度は110万円を突破し、その後もジリジリと価格を上げていたビットコイン。しかし、115万円まで到達すると反落しました。
これはタイトルにもあるように、『116万円』を意識して起きた出来事だと僕は考えています。
厳密にいうと1万500ドル(約115万3000円)。皆さんこの数字、見覚えありませんか?
これは昨年8月中旬〜9月中旬に110万円台をひたすら推移していた時に壁となっていた数字です。昨年同様、このラインを上抜けることができず、執筆現在ビットコインは少し価格を落としています。
なぜなんでしょうね? なぜ116万円の壁を越えるはここまで難しいのでしょう。
昨年6月、ビットコインが一時150万円まで高騰した時は一瞬で116万円を上抜けました。逆にいうと、そのラインを越せば上昇し続きやすいともとれます。
前々回のコラムで、『110万円に達すればその後は盛り上がるかもしれない』と書いたのですが、これは執筆当時と昨年6月のビットコインの勢いを照らし合わせたものです。中東情勢やアルトコインによる底上げなどによって急上昇していましたからね。あの時の勢いは既述した昨年6月に似ていると感じました。
具体的になぜこのラインで跳ね返されるのかは正直わかっていないのですが、少なくとも今回は昨年9月頃の推移がネックになっているのではないかと推測しています。
あの時はずっと揉んで揉んでの展開が続いた後に下落しました。それもあり、今回まず116万円台の上抜けにチャレンジする前に調整が発生したのではないかなと思っています。
そのため、しばらくはこの付近を行ったり来たりするのではないでしょうか。
この先1、2週間でビットコインが伸びるかどうかはこの壁を乗り越えるかどうかにかかっているでしょう。

次にイーサリアムですが、こちらは2月に入ってさらにギアを上げた印象です。
アメリカの大手銀行・JPモルガンとイーサリアム関連企業であるコンセンシスが合併する可能性があるとの報道や、暗号資産投資会社・グレイスケールのイーサリアム投資信託で 200%超のプレミアム価格が記録されるなど、好材料が多く見受けられました。
今の暗号資産相場を見ると、1番堅調に推移しているのはイーサリアムだなと感じます。次いでリップル、テゾスあたりでしょうか。今年実装される予定のイーサリアム2.0に向けて開発も順調に行われていそうですし、今後さらに価格を上げるのでは?
最近の相場変動を受け、今後のイーサリアムの『爆増』を予想する人もチラホラ出てきているようです。まあこれだけ順調に推移していればそう考えますよね。
今年最初のコラムで、僕はイーサリアム価格が最低でも490ドル(約5万4000円)にはなるだろうと予想させてもらいました。そう考えるとまだまだ道半ばですし、もっともっと上がってくれないと困ります。
あの時にも書きましたが、僕は昨年末の時点で2020年の価格予想を固めていました。イーサリアムはコンセンサスアルゴリズムをPoWからPoSに変更することで、暗号資産業界は新な局面を迎えるような気がしたからです。
イーサリアムに続こうとPoSにアルゴリスムを変更するものも出てきたり、イーサリアムとは関係ないけどステーキングサービスが流行になったりと、何かそういったことが起きるんじゃないかなと。めちゃくちゃ安易な発想ですけどね。
今後、イーサリアムが市場をリードする場面が多々出てくるだろうと思います。
あと個人的にはビットコインキャッシュがもうそろそろ動きを加速させていくのではないかと思っています。
当面、イーサリアムとビットコインキャッシュ、この2銘柄の動向に注目です。

今回はここまでです。
今はビットコインも106万円〜107万円ほどですが、あくまでこれは調整に過ぎないと思います。このコラムが出る頃には110万円台に復活していてもおかしくないでしょう。
他の銘柄もそうです。まだまだこれから伸びていくはず。昔の暗号資産バブルを僕も体感したい。
それではまた次回。

Profile
文◉大空 翔(おおぞら かける)
山梨県出身。
月刊仮想通貨本誌および月刊仮想通貨デジタルにて執筆、編集などを行う。
「本に携わる仕事がしたい」という一心で業界に飛び込み、日々暗号資産やブロックチェーンに関する知識を会得中。