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“仮想”億り人の暗号資産よりどりみどりVol.20

どうも大空です。
前回は僕の1日、日々提供しているコンテンツの作成に関する話を書かせてもらいました。
今回は何を書くか迷いましたが、ビットコインとか他の銘柄の価格も上がっていることですし、時事ネタを絡めて価格に関することを書こうと思います。

◆「新型コロナウイルスと暗号資産相場に関係性はある?」

皆さんはちゃんと風邪予防などしていますか?
今、中国を中心に新型コロナウイルスが猛威を振るっている状況です。しかも中国では旧正月にあたる春節を迎えており、あらゆる国や地域に出かける人が多いので、当然日本にも飛来する可能性があります。というか、すでに国内で感染報告が上がっていますね。
この新型コロナウイルスに関しては日々情報が更新されていますが、中には根拠のないデマなんかも出てきています。とにかく、情報の取捨選択をしっかりして、うがい手洗いや睡眠をしっかり取ることを大事だと思います。皆さんもお気をつけください。
さてここから本題ですが、ここ最近の相場変動はこの新型コロナウイルスと春節がキーになっていると僕は考えています。
書こうと思ったけれど、書く時間がなくて後出しジャンケンみたいになるのですが(先週触れるのを忘れていた)、僕は春節前に価格を落とし、春節後半にかけて価格が伸びると考えていました。
というのも、過去のデータなどを見比べた際、やはりマーケットは中国マネーの動向を伺い、値を落とす傾向にあります。あるいは、中国の投資家達がお祝い事などで出費が嵩むため暗号資産を換金しているのかも?
そして中国の大型連休の影響を受けた市場は、連休後半頃から価格を大体戻しています。そのため、今回も同じような値動きが見られるだろうと予想した次第です。
ただし、少しイレギュラーな存在なのが、新型コロナウイルスです。
新型コロナウイルスの影響もあり日経平均やNYダウなどは大幅下落となっています。普段なら素直に避難資産として暗号資産が働くのではないかと考えるところですが、今回は多少なりとも暗号資産も影響を受けて一時的に価格を落としたように見受けられます。
それというのも、上記した日経平均などが続落している中で、暗号資産も新型コロナウイルスに関する報道が数を増すごとに価格を落としていったからです。
これに関しては直接的な結びつきはないですし、断定もできないですが、結果的には関係性があったと僕は捉えています。経済や地政学など、あらゆる不安要素が暗号資産相場をも不安定にさせたのではないでしょうか。
また、その不安定さが今回の大型連休相場を例年のものと比べて少し違うものにしていると思います。
2020年の春節は1月25日からで、休日は24日〜30日までの間となっているそうなのですが、中国政府が2月2日まで連休を延長すると発表したことで、暗号資産市場も少々動き出したのではないかと僕は推測しています。株価の動きが良くないのも後押ししたかもしれません。
春節が延長されるということは中国の金融市場も当然当初の予定より再開が遅くなる。そうなると中国マネーが動かないことを考慮して株価が変動。そして資産の避難先として実績を持つ暗号資産へ資産移動……といったルートを辿っていったと予想します。
執筆現在、ビットコイン価格は98万円〜99万円を推移。前日比5%以上上昇した状況となっています。
他の銘柄も価格を上げていて、中でもイオスは8%、イーサリアムクラシックは7%価格上昇するなど、主要アルトコインの伸びはなかなかいいですね。
ちなみに今年最初のコラムで「イーサリアムクラシックを大量購入しようかな」なんて書きましたが、結局掴みどころを探れず買えていません。あの時から1ETCあたり300円くらい上がっているので、『即決して購入』が正解だったようです。まあ、これも他の機会に活かします。
今後の展開ですが、春節最終日の2日、もしくは翌日3日くらいには暗号資産価格がさらに上がっていくと考えています。新型コロナウイルスに関する進展が見られない限りは中国株も重くなるはずですし、しばらくは暗号資産需要が増すのではないでしょうか。
加えて、再三にはなりますが中国の大型連休後半頃から暗号資産価格は上向く傾向にあるということを踏まえると、さらに価格が高騰する可能性が高いのではないかと結論付けました。
なので、今の価格を考えるとビットコインは105万円前後、主要アルトコインも現在価格より軒並み5〜15%くらい上昇するんじゃないかなと思っています。まずビットコインはほぼほぼ100万円台にはいくでしょう。そこから先、110万円を超えたら上昇気流に乗って盛り上がっていくと期待したい。
最近のビットコインは思いのほかボラティリティの低い相場になっています。これは『ビットコインがこれからどんどん上がっていくぞ!』と期待している人が多いからこうなるんだろうなって感じています。だからもしかすると、新型コロナウイルスや社会情勢に関係なく、ビットコインはビットコイン独自の路線で価格が上がっただけなのかもしれませんね。

今回はここまでです。来週は例によって雑誌作業などでお休みにさせていただきます。
そういえば、1月29日にこのコラムが更新されるということは、ちょうどコインチェックの流出事件から2年が経ったということになりますね。だからといって特別何かあるわけではないですが、あの事件をきっかけに一時は冬の時代に突入したなんて揶揄されていたのによく盛り返したなって感じます。あの頃最前線で取引されていた銘柄はまだ全盛期レベルまで回復したとは言い難いですが、だいぶ復調の兆しは見えてきているはず。今後の展開が楽しみです。
それでは次回、2月12日の更新をお楽しみに。

Profile
文◉大空 翔(おおぞら かける)
山梨県出身。
月刊仮想通貨本誌および月刊仮想通貨デジタルにて執筆、編集などを行う。
「本に携わる仕事がしたい」という一心で業界に飛び込み、日々暗号資産やブロックチェーンに関する知識を会得中。