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ビットコイン週末の乱高下、大口同士の競争激化か?

ここ3週間ほど続くビットコインの下落トレンドは転換せず、日本時間29日の早朝に急落したものの、99万円付近で大きく反発した。
今月12日に発生したビットポイント・ジャパンからの暗号資産の不正流出や、Facebookが発行する暗号資産リブラへの懸念、29日に控える大手取引所Bitfinexへの聴取などが市場心理を悪化させているとの見方もある。
一方で、30〜31日に予定されているアメリカの連邦公開市場委員会(FOMC)では、連邦準備理事会(FRB)が0.25ポイントの利下げをするとの見方が大勢を占めており、リスクマネーがビットコイン市場へと流入する可能性も否定できない。
また、暗号資産アナリストのNicholas Merten氏は、今回のビットコインの乱高下は大口保有者、いわゆるビットコインクジラによる仕掛けが要因であり、大口同士の競争が激化していると指摘した。
暗号資産の大口投資家の中には、暗号資産価格が事業計画に大きく影響するマイニング業者もいるため、トレンドの転換点ではマイニング業者などによる大口取引が活発になるとの見方は根強い。
実際にマイニング業者の損益分岐点であったと見られる2019年1〜2月でも、今回同様にビットコイン価格の乱高下が観測されている。
このように、トレンドの転換点で短期的な仕掛けが入ると指摘したMerten氏だが、一方で大口保有者がビットコインの長期的な価格サイクルを操れる可能性については否定した。
さらに、短期的な乱高下があったとしても長期的な視点から買いを入れる最適なタイミングを予想することは可能であり、Merten氏自身は7000ドル〜8500ドル辺りが最適なポイントとだと見ているようだ。