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トランプ大統領、 暗号資産について 発言…業界から歓迎の声も

アメリカのドナルド・トランプ大統領は11日午前9時過ぎ(現地時間)、暗号資産、とりわけビットコインとフェイスブックの暗号資産Libraに対して反対する姿勢を一連のツイートの中で明かした。
トランプ大統領のツイッターによると
「私はビットコインのファンではない。他の暗号資産のファンでもない。マネーではないからだ。価値のボラティリティは大変大きく、ほとんど何の価値根拠にも基づいていない。規制されていない暗号資産は、薬物トレードなど違法行為を助長させる」
「同様に、暗号資産と主張するフェイスブックのLibraも頼り甲斐のないものだ。もしフェイスブックとその他の企業が銀行になりたいのであれば、新たなライセンスを取得し、他の銀行と同じように銀行の規制を受けなければならない。国内・国際的な取引の双方でだ」
と、持論を展開した。
だが、ビットコインの価格に対する影響は発言直後の11時15分時点では限定的だった。
逆に暗号資産業界からはトランプ発言をポジティブに捉える人も少なくない。
トランプ大統領の発言を受けて米暗号資産シンクタンク、コインセンターのブリトー氏は
「(トランプ大統領は)少なくともビットコインとLibraにある大きな違いは理解しているようだ。彼はビットコインのファンではないかもしれない。しかし、ビットコインがバンクチャーターなどを獲得する必要がないことを理解している。一方でLibraは必要であることもね」と指摘し、
米大手取引所クラーケンのパウエルCEOは「大統領殿、プライベートで運用されている米ドルなど規制されていない法定通貨についても同じことが言える。暗号資産の優位な点は、予測可能で透明性が高いと言う点だ。規制されていようがいまいが、使えるツールは良いことにも悪いことにも使われるものだ。米国が遅れをとるようなことはしないでくれ」と注文する発言をした。
また米国著名投資家、クルーガー氏は「米国大統領とFRB議長が今日、ビットコインについて何か言った。歴史的な日だ! 2人とも密かにBTCを持っていることに賭けるよ」と語った。
トランプ氏がツイッター上で暗号資産について述べたことにSNS上では賛否があるが、市場に与えた影響は少なかった模様だ。