月間暗号資産

  • HOME
  • NEWS
  • 匿名通貨モネロが新たなコンセンサスアルゴリズムを採用か

匿名通貨モネロが新たなコンセンサスアルゴリズムを採用か

暗号資産のモネロ(XMR)が新たなコンセンサスアルゴリズムの実装を検討していることが明らかになった。
米大手暗号資産メディア・コインテレグラフが24日、Arweave社から入手した情報を基に報じた。
内容によると、モネロは現在の「CryptoNight」というProof of Work(PoW)型のアルゴリズムから、同じくPoW型アルゴリズムである「RandomX」へと移行する計画が浮上しているという。
なお、Arweave社はモネロの新たなアルゴリズムのコード監査に出資している企業だ。
現在モネロで採用されているCryptoNightは、一般的なCPUでのマイニングに適した設計となっており、特定のアルゴリズムのマイニングに特化した集積回路「ASIC(Application Specific Integrated Circuit)」への耐性を維持する目的で半年ごとにアルゴリズムを見直している。
CryptoNightのようにASIC耐性を持ったアルゴリズムは、一部暗号資産マイナーへのハッシュパワーの集権化を防ぐ役割がある。
一方、そのアルゴリズムを整備するため、半年ごとに行われるアップデートは中央集権性が高いと批判されていた。
そのような経緯から今回の計画に繋がったようだ。
CryptoNightと比較すると、RandomXはASIC耐性を維持しつつ、開発チームによる干渉が少ないアルゴリズムを実現するとされている。
また、RandomXは画像処理を得意とするGPUでのマイニングが中心となるようだ。
なお、モネロは送金者の情報を秘匿することで、取引において高度なプライバシーを実現する匿名系の暗号資産であり、2019年5月27日現在では匿名性の高い暗号資産のなかで最も時価総額が大きい(13位)。