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複数の偽ウォレットアプリが出現、利用する際は注意!

サイバーセキュリティ企業「ESET」がGoogle Play上で偽の暗号資産ウォレットアプリを確認した。
26日、コインポストが報じた。
偽ウォレットアプリは2つ確認され、1つは「Trezor Mobile Wallet」というもの、もう1つは「Coin Wallet – Bitcoin、Ripple、Ethereum、Tether」というものだ。
これらは同一作成者によるもので、サーバー、コード、インターフェースが共通しているという。
Trezor Mobile Walletに関しては現在、以下のようなことがわかっている。

・Trezorに複数のセキュリティレイヤーがあると考えた際、ユーザーに害が及ぶ可能性はない
・今年5月1日に「Trezor Inc.」としてアップロード
・Google Playで「Trezor」と検索すると公式アプリの次に偽アプリが出現

また、偽アプリは違和感のない仕様となっているため判別が難しい。
アプリ起動後、ログイン画面で情報を入力すると、その情報がアプリ制作者側のサーバーに転送される仕組みとなっている。
そのため、Trezorユーザーを対象としたフィッシング詐欺を行う可能性が危惧されている。
そして、Coin Walletに関しては1000人以上のユーザーがインストールしており、今年2月7日~5月5日まで公開されていた。
こちらはユーザーに様々な暗号資産に対応したアドレスを与えると謳い、実際はアプリ作成者のウォレットアドレスを表示させていたという。
そのため、送金するとアプリ作成者に直接送られる仕様となっていた。
ESETは注意喚起として、「暗号資産やその他金融サービスは公式Webサイトを信頼する」、「機密情報はセキュリティ、正当性が確実な場合に入力する」、「デバイスを常に最新のものにしておく」、「信頼できるセキュリティソリューションを利用し、脅威を阻止・排除する」という4点を挙げた。
なお、現在はこれらのアプリはなくなっているが、今後もこのような偽アプリが出現する可能性が大いにある。
ユーザーは情報の精査や自身のセキュリティなどに関して一層気をつける必要があるだろう。