暗号資産取引所ビットフィネックス、プライベートセールで10億ドル調達認める

巨額資金の損失隠蔽疑惑に揺れる暗号資産取引所ビットフィネックスが13日、計画通りIEO（イニシャル・エクスチェンジ・オファリング）で10億ドル（約1110億円）相当を調達したと発表した。
IEOは、トークンの販売を特定の取引所に委託して資金調達する方法。
ICOが不特定多数を対象に資金調達を行っているのに対し、IEOは取引所のアカウントを保有しているユーザーを対象に資金調達を行う。
ビットフィネックスは、独自トークンのレオを発行して10億テザー（USDT）を調達。わずか10日で資金調達を完了した。
提携先の決済企業であるパナマのクリプトキャピタルで凍結されている8億5100万ドル（約953億円）の補填に使うとみられている。
パオロ・アードイノCTOは、短期間で莫大な資金調達ができた理由について、「我々は（ユーザーから）信用されている。彼ら（ユーザー）は業界全体のために我々に戦い続けてほしいと思っている」と語った。
先日、ビットフィネックスは8億5100万ドル（約953億円）損失補填のため、7億ドル（約784億円）のUSDTを使っていたとしてNY州の司法長官から訴追された。
一方、ビットフィネックスは反論。
8億5100万ドルを損失したわけではなく差し押さえられている（凍結されている）と主張している。