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米FRB、利上げ見送り。ビットコイン市場には好材料?

米連邦準備理事会(FRB)は金融引き締めに慎重な姿勢を見せており、これがビットコイン相場に対してポジティブな材料となるのではないかという見方が出ている。
3日、コインテレグラフが報じた。
2018年にFRBは追加の利上げを行う方針を示し、同機関の保有する金融資産を縮小させる姿勢を見せていたが、先月末にはパウエルFRB議長が「利上げは急がない」と発言するなど、方針転換が明らかになっていた。
さらに、先月20日に公開された連邦公開市場委員会(FOMC)の議事録によると、FRBメンバーの多くが「年内に保有資産の縮小を停止した方が良い(=利上げはしない)」と考えてることがわかった。
また、パウエルFRB議長の利上げ方針には、昨年よりトランプ米大統領が反対姿勢を示しており、今月2日にもトランプ氏は「ドルは強過ぎる」と改めてパウエル氏の利上げ方針を批判している。
暗号資産アナリストであるマックス・カイザー氏によると、FRBによる金融引き締めの後退はビットコインにとって好材料であり、先月20日のFRBによる議事録公開を機にビットコインのトレンドが強気に転換したという。
さらに、カイザー氏は、FRBが年内の利上げを見送り、保有資産の縮小に歯止めをかける方針であることについて永続的な量的緩和だと判断しており、これが中央銀行による財政ファイナンスであると指摘、米ドルの価値が大きく減価する流れを許容したことになると述べている。
ドルの価値が減価すればおのずと暗号資産の価値が上がり、さらに利上げが見送られれば、投資家は銀行に預けるよりも投資に資金を回そうと判断するため、暗号資産だけに限らず投資市場には好材料と言えるだろう。