タイでセキュリティトークン発行が合法化、証券取引法改正へ

タイの国民議会でセキュリティトークンの発行を認める改正証券取引法が承認されたと、今月22日、バンコクポストが報じた。
セキュリティトークンとは株式や債券などの有価証券とみなされるトークンであり、今回承認された改正証券取引法が施行されれば、将来的にタイ国内でセキュリティトークンの発行と取引が可能になる。
法律が施行される前に、規制当局であるタイ証券取引委員会（タイSEC）がセキュリティトークンに関するルールづくりを行う予定だ。
また、タイSECが今後、改正法に基づいて暗号資産取引所などのセキュリティトークンを取扱うプラットフォームに対し、証券保管のライセンスを求める可能性があるとされている。
なお、同国内ではタイ証券取引所子会社の「タイ証券保管」が現時点で唯一の証券保管機関だ。
さらに、今回の法改正に伴いタイSECは、証券取引法とデジタル資産の自動発行に関する法令を修正し、セキュリティトークンを発行して資金調達を行うセキュリティトークン・オファリング（STO）を、どのように規制するかを決定することになっている。