ロンドン証券取引所、トレーディング技術を通じ暗号資産業界に参入

ロンドン証券取引所 (LSE)が持つ一部トレーディング技術を、香港に拠点を置く暗号資産取引所AAXに販売することを合意したと、22日付の英経済紙フィナンシャル・タイムズが報じた。
今回の契約はLSEが自社システムをAAXに売却することで、暗号資産業界に初参入することになると、記事は伝えた。
暗号資産産業における莫大な規模の開発と投資は、伝統的な証券取引所にビジネスの機会をもたらした。
いくつかの暗号資産取引所は、証券市場から様々な技術を取り入れている。
例えば、暗号資産取引所ジェミニは昨年、ナスダックから市場の監視システムを買収することに合意した。
香港を拠点とするAtom Groupをバックに持つAAX取引所は、シンガポールなどの伝統的な証券取引所である。
今回、取引の照合に使用されているLSEのMillennium Exchange照合システムを購入する予定だ。
AtomのCEO、Peter Lin氏は、次のように述べている。
「私たちが前進するために必要なことのひとつは、投資家にとってより安全であることを確認するために、安定化した市場からより多くの技術を取り入れることです」。
Atom Groupは、2019年の第1四半期にAAXの取引開始を予定している。