Binance、OTCトレーディングデスク開設

大手暗号資産取引所・Binanceは、OTCトレーディングデスクを開設したことを主催ベントで発表した。
OTCとは、「Over The Counter」の略称で、取引所を介さない直接的取引のことである。
売買は、当事者同士の1対1で行われ、取引所への発注の手間省いて大量の売買を行うことができる。
また暗号資産通貨取引所で一気に巨額の暗号資産を売却してしまうと、需要と供給のバランスが崩れて急激な価格変動が発生するのを防ぐ利点もある。
Binanceの主席財務責任者・Wei Zhou氏は、19日から3日間シンガポールで開催されたカンファレンス「Binance Blockchain Week」に参加し、同イベント内でOTCトレーディングデスクの開設を発表。
OTCトレーディングデスクの設置は、利用ユーザーのさらなる流動性を提供することが目的だという。
Binanceは、昨年11月、OTC取引の課題を克服するべく、OTC取引所のKoi Tradingに約3.3億円の出資を行った。
さらに、先月には最大200ものサブアカウントを開設が可能でAPI制限を設定できる「機関投資家向けのサービス」も発表したばかりである。
今回のOTCトレーディングデスクの設置は、暗号資産市場における企業や機関投資家への取引環境の整備の一環だとみられ、Binanceは引き続き受け入れ態勢の強化に動くようだ。