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暗号資産取引の追跡可能なアルゴリズムをケンブリッジ大教授が開発

英国のケンブリッジ大学の研究チームが、暗号資産のトランザクションの追跡を可能にする新たなアルゴリズムの開発を、1月18日にアーカイブ(arXiv)上で発表した。
arXivは、物理学、数学、計算機科学、量的生物学、計量ファイナンス、統計学の、プレプリント(査読前)を含む様々な論文が保存・公開されているウェブサイトである。
ケンブリッジ大学の教授Ross Anderson氏が率いる研究チームは「Taintchain」と呼ばれるアルゴリズムを発表。
このアルゴリズムは、19世紀に英国で採用された「先入先出(FIFO)」の法律をベースとしている。
研究チームよれば、ビットコインアドレスから最初に出て行ったコインと最初に入ってきたコインを同じものとみなす。
そこにはそのコインの履歴がすべて記録されている。コインが誰かに盗まれた場合、複数のアドレスを通り抜けたとしても、所持者は履歴をたどって返還を要求できるというものだ。
現在は、取引ユーザーの報告や情報を頼りに犯人の特定を行う等で、効果的な犯罪の対策は見つかっていない。
「Taintchain」の活用や、その他類似の研究開発が進むことによって、盗まれた暗号資産の犯人特定や、今後起きうる不正事件の抑制貢献できるのではないだろうか。