月間暗号資産

  • HOME
  • NEWS
  • オーストラリアの20%が暗号資産を保有 意識調査で判明

オーストラリアの20%が暗号資産を保有 意識調査で判明

オーストラリアの暗号資産(仮想通貨)取引所Independent Reserveが発表した調査によると、オーストラリア国民の20%近くが暗号資産を保有していることが判明した。

調査は1100人以上のオーストラリア人を対象として行われた。「Independent Reserve Cryptocurrency Index(IRCI)」と題したレポートよると、2020年のオーストラリアの暗号資産指数(IRCIによる独自指数)は2019年の42から47と前年比を上回った。

これは新型コロナウイルスによる世界的なパンデミックや、米国大統領選の結果判明に遅れが生じたことなどによって暗号資産に対する認知度が向上し、市場動向も前向きになったことが要因になったとしている。

また、調査結果では18.4%が「何らかの暗号資産を保有している」ことが判明。この数値は前年の16.8%から上昇した結果となった。

その一方で、女性や45歳以上の回答者は暗号資産に消極的であることも判明した。

暗号資産別の認識率では、回答者の88.8%が「ビットコインを知っている」と答えた。

アルトコインではイーサリアムの23.5%が最も高く、8.6%は何も知らないと回答している。また男性と女性とで比較すると、ビットコインに関する認識率は同程度だったが、アルトコインに関する認識率は男性の方が女性よりも約3倍多かった。

今回の調査では暗号資産に対する信用度の数値にも変化が見られた。

2019年の調査では「ビットコインは詐欺だ」と回答した割合が21.3%であったが、2020年では17.3%にとどまった。さらに、「ビットコインは価値保存手段だ」と回答したのは19.1%となり、こちらも昨年の16.7%から上昇している。

ビットコインに対して前向きな回答をしたのは若年層に多く見られ、特に18歳から24歳の層と、55歳から64歳の層とで比較すると、2倍ほど差があった。

また、ビットコインの将来的な価格予想については多くの回答者が「2030年になってもビットコインは3万ドル(約310万円)を下回っている」との見方を示した。

45歳未満の回答者のうち、81.9%が1万ドル(約103万円)、もしくは1万ドルから3万ドルの間ではないかと回答し、45歳以上の回答者は93.8%が同様の回答を行った。

このような結果からも、若年層の方が比較的にビットコインに対して可能性を抱いていることがうかがえる。

画像:Shutterstock