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米セールスフォース、NFTのクラウドサービスを計画か

米大手顧客管理ソリューション企業のセールスフォース(Salesforce)が、NFT(非代替性トークン)のクラウドサービスを検討していることがわかった。9日、CNBCが関係筋の話として報じた

報道によると、セールスフォースの共同CEOであるマーク・ベニオフ(Marc Benioff)氏とブレット・テイラー(Bret Taylor)氏は、オンラインイベントでNFTについて言及したという。

営業担当者やマーケティング部門、電子商取引業者向けにクラウドベースのソフトウェアを提供しているセールスフォースは、アーティストがコンテンツを作成し、OpenSeaのようなマーケットプレイスで公開するサービスを提供したいと考えていると関係者は述べた。

セールスフォースはNFTプラットフォームを自社のエコシステムに統合し、そこで取引を管理する可能性もあるという。

CNBCに語った関係者によれば、今回の発表が行われたイベントはクローズドなものであったようだ。同様に、Salesforceも計画に関して公式声明は出していない。

同社の戦略ディレクターであるMathew Sweezey氏は、昨年12月に発表した2022年の予測に関するブログ記事で、「(2022年は)先駆的なブランドがNFTによる効用を模索するだろう(中略)2022年は、NFTについてもっと耳にするようになり、勝者も敗者も出てくるだろう」と述べている。

また、所有者が雑誌のコンテンツやイベントにアクセスできるようにするデジタル収集品「TIMEPieces」をTIME誌が発表した際、同氏は「素晴らしい例」として挙げていた。

NFTの人気が高まっていることも、同社が市場に参入しようと計画する要因になっている。Bloombergは、NFT市場の市場規模が2021年に400億ドル(約4兆6,400億円)を突破し、2026年までの年平均成長率は185%と予測している。

現在、世界的な大企業によるNFT市場参入事例が相次いでいる。そういった中で、ソフトウェア大手のセールスフォースが参入するとなれば、NFT分野がさらに盛り上がりを見せることが予想される。

画像:Shutterstock