バイナンス、BNBの自動バーンプロトコルを導入へ

大手暗号資産（仮想通貨）取引所バイナンス（Binance）は23日、Binance Smart Chain（BSC）およびバイナンスコイン（BNB）のコミュニティの声を反映し、新しいBNBの自動バーンプロトコルを導入すると発表した。

今後、BNBコミュニティに対してより高い透明性と予測可能性を提供するため、四半期ごとのバーンはBNB自動バーンに置き換えられるという。

自動バーンはBNBの使用によりCEX（中央集権的取引所）で発生する収益とは無関係かつ客観的に検証可能で、BNB価格と、オンチェーン情報に基づいて計算された四半期中のブロック生成数に基づいて、バーン量が自動的に調整されるというもの。

バイナンスのネイティブトークンであるBNBは、リアルタイムバーンと四半期バーンという2つの主要なバーンメカニズムによって流通から排除されている。BSCで使われたガス代の一部はリアルタイムでバーンされる。

11月に実施されたアップグレード「Bruno（ブルーノ）」以降、BSCは1日あたり約860BNBをバーンしている。

また、四半期ごとにBNBがバーンされ、前四半期は17回目のバーンで133万BNBが流通から排除された。今年初めには、第16回四半期バーンイベントで4億ドル（約457億円）相当のBNBをバーンしている。新たな自動バーンは、BNBの総流通量の半分である1億を下回ると停止する。

バイナンスは「BNB自動バーンの導入により、BNBとBSCの発展における次の段階が始まったと信じている」と述べ、同時に「エコシステムへの揺るぎないサポートと貢献」に対してコミュニティに感謝していると語った。

バイナンスは今年10月、BSCにおける手数料の一部をバーンする仕組み（BEP-95）を提案した。

バイナンスは独自暗号資産であるBNBのバーンを高速化することで、BNBの価値をさらに高めていこうとしている。記事執筆時点におけるBNB価格は約544ドル(約6万2,200円)となっており、年初来で約10倍もの価格上昇をみせている。

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