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米暗号資産カストディBitGo、保険支払額を最大7億ドルにまで増額

米国の暗号資産(仮想通貨)カストディアンであるBitGoは21日、同社が提供する保険サービスの補償額を大幅に拡大させたと発表した。

BitGoは2019年に世界最大規模の保険組合であるLloydsと提携し、1億ドルの補償を行うサービスを提供している。さらに、昨年には1億ドルを超える補償が必要になった際に、その超過分を補償するオプションも追加した。

今回、この超過分を補償するサービスを拡大させ、最大で7億ドルを補償するとBitGoは発表した。

対象となるのはコールドウォレットに保管されている資産で、自然災害や不正行為等による被害が生じた際に補償が支払われる。

今回の発表に際し、BitGoのCEOであるMike Belshe氏は「本日、BitGoの技術と企業規模によって、我々の安全なコールドストレージシステムの上に、より低コストな保険プログラムを実現することができました。これは保険がついた安全な暗号資産の保管を求める顧客にとって、このサービスが非常に好評であるというマイルストーンになりました」と述べた。

さらに、BitGoと提携する保険ブローカー・Woodruff Sawyer社の金融機関担当ディレクターであるJacob Decker氏は、「BitGoの顧客のニーズに合わせてこのプログラムを拡張できたことは、非常にエキサイティングなことです」とコメント。

さらに、「機関投資家の顧客が暗号資産業界に参入するのを目の当たりにするにつれ、需要を確実に満たすために進化し続けることが重要になってきます」と述べ、今後もこういった保険プログラムを拡充する必要性があるとした。

BitGoは暗号資産に関する保険サービスを提供した初の企業として有名だ。2013年から機関投資家向けにサービスを開始し、これまでにカストディやセキュリティソリューションなどを提供している。

現在、世界50ヶ国以上で顧客を抱えており、その中には大手暗号資産取引所なども含まれている。

画像:Shutterstock