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Filecoin前月比500%超上昇 暗号資産時価総額順位も9位に

暗号資産(仮想通貨)Filecoin(FIL)の価格上昇が止まらない。記事執筆時点でFilecoin価格は2万4,122円で前日比約40%の上昇(CoinMarketCap参照)を記録している。2ヶ月前の2月1日と比較して10倍以上、先月3月1日と比較して5倍以上の価格である。

Filecoin価格上昇に伴って、同銘柄の時価総額ランキングも上り調子だ。記事執筆時点では、ライトコイン(LTC)を抜いて9位に位置している。

Filecoin価格上昇の要因の1つとして、先月17日、米大手投資会社で暗号資産投資ファンドを運用するGrayscale(グレースケール)が、Filecoinを暗号資産投資信託の提供を発表したことが大きい。

Grayscaleは米国の規制を遵守する投資信託会社として、昨年から暗号資産の投資信託のサービス提供を開始。ビットコイン投資信託とイーサリアム投資信託を中心にサービス提供を行なっている。同社は、ビットコイン価格の上昇や暗号資産事業の好調を要因に、2020年初頭には20億ドルだった資産運用額が2020年末には202億ドルへと、約10倍にまで急成長した暗号資産関連企業だ。

GrayscaleがFilecoinの投資信託を開始することを発表した際には、一時35%超も価格が上昇した。

また24日、スマートコントラクトと外部情報を結びつける分散型オラクルネットワーク・Chainlink(チェーンリンク)をFilecoinエコシステムに統合したことも市場から好感を持たれた様子だ。この統合は分散型ストレージソリューションをWeb3.0開発者に提供することを目的としている。

ビットコインの上昇が世間を賑わせているが、暗号資産市場ではFilecoin始め、上昇率の高い銘柄が多い状況だ。先月17日に国内初の取り扱いが開始されたトロン(TRON)や、コインチェックなどで取扱われているクアンタム(QTUM)が前日比20%以上を記録するなど、アルトコインの上昇傾向も見逃せない。

現在、暗号資産市場ではビットコインの市場占有率(ドミナンス)は約58%だが、この数字は昨年ブームを引き起こした「DeFiブーム」時の占有率とほぼ近似値となっている

画像:Shutterstock