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1798年設立のドイツ老舗銀行、暗号資産業界に参入へ

ドイツの民間銀行Donner & Reuschelが、顧客に対して暗号資産(仮想通貨)の売買やカストディサービスを提供するサービスを開始する予定であることがわかった。8日、海外メディアCach.onlineなど複数のメディアが報道した。

報道によると、Donner & Reuschelは同行の顧客から暗号資産資産のカストディサービスを求める高い需要に促されたからだという。また資産のトークン化などのプロジェクトも計画中だという。

Donner & Reuschelは1798年に設立された世界有数の老舗銀行だ。現在は、約90億ユーロ(約1兆1,650億円)の運用資産を保有している。300年以上続く銀行が、暗号資産市場に参画するのは注目に値する。

Donner & Reuschelは、「我が社は長い間、暗号資産市場を観察してきましたが、従来の証券取引に関してもブロックチェーン技術を利用する可能性を模索しています」「ブロックチェーン技術は金融業界最大の構造的変化をもたらすでしょう。そしてもちろん、お客様と銀行の両方がこの変化の恩恵を受けられるように、可能な限り最善の方法で対応したいと考えています」と説明した。

Donner & Reuscheによると、まずは出来る限り早くカストディサービスを提供し、暗号資産の売買、資産のトークン化などを進めていきたい考えだとのこと。

暗号資産売買や資産のトークン化にあたっては、ブロックチェーン技術に関するサービスを広く提供しているDLC Distributed Ledger Consulting(DLC)社がサポートを行う。

DLCは、「Donner & Reuschelのような確立された銀行に、戦略的な方向性だけでなく、非常に実践的なサービスの実施においても同行できることを大変嬉しく思います。当社のプラットフォームを通じて暗号資産事業を進めていきたいと思っております」と抱負を語った。

Donner & Reuschehは様々なブロックチェーン・プロジェクトを検討中であり、資産のトークン化は現時点では特別な選択肢となっているが、サービス提供を前向きに検討していく方針だ。

画像:Shutterstock