月間暗号資産

  • HOME
  • NEWS
  • Bitwise、SECに暗号資産ETFを申請

Bitwise、SECに暗号資産ETFを申請

世界有数の暗号資産(仮想通貨)運用企業Bitwiseが、暗号資産関連企業のパフォーマンスに対応した「暗号資産ETF(暗号資産投資信託)」を、米国証券取引委員会(SEC)に申請した。9日、海外暗号資産メディアTHE BLOCKなど複数のメディアが報じた

報道によると、Bitwiseが申請したETFは「Bitwise Crypto Innovators ETF」と名付けられ、同社の関連会社が提供する指標「Bitwise Crypto Innovators Index」に含まれる暗号資産業界のイノベータ企業の株価パフォーマンスと連動するという。

BitwiseはSECへの提出書類の中で、上記のイノベーター企業について「暗号資産と分散型台帳技術を扱う経済分野でサービスを提供し取引を行う企業」と定義している。

このような企業には、「取引プラットフォーム」、「カストディアン」、「ウォレットプロバイダー」、「マイニング業者」、「大量の暗号資産を所有している金融機関」、「ブロックチェーン技術を活用する企業」などが含まれる。

Bitwise Crypto Innovators ETFのうち70%は、収益の75%以上が暗号資産関連事業で成り立っている企業、もしくは75%の純資産を暗号資産で保有している企業で構成される。さらにこれら企業は、時価総額1億ドル以上の企業に限定される。

残りの30%は、暗号資産によるエコシステムにおいて専用のビジネスイニシアチブを持っている大企業で構成される。こちらは、時価総額100億ドル以上でなければならないと規定されている。

これまで、Bitwiseは何度もETFの申請に取り組んできたが認可されなかった。理由としてSECは「暗号資産市場での詐欺や価格操作に関する懸念が払拭できなかったこと」を挙げていた。

今回、BitwiseはこのETFの資金で暗号資産への直接投資やデリバティブを通じての投資、またはICOへの投資をしないことを明記し、再度の認可申請をした模様だ。

画像:Shutterstock