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米Bitwise、大手OTC市場でビットコインファンド上場へ

米暗号資産(仮想通貨)運用企業Bitwiseが、OTC市場でビットコインファンドを上場させるための認可取得へと動き出した。

2日に発表されたプレスリリースによると、Bitwiseはすでに米金融業規制機構(FINRA)へ「Bitwise Bitcoin Fund」の必要書類の提出を完了しているという。

同社はニューヨークを拠点とするOTC市場・OTCQXにビットコインファンドを上場することを目標にしているようだ。これは大手暗号資産運用企業のGrayscaleやGalaxy Digitalが運用するビットコイン投資商品に対抗する動きと見ることができるだろう。

また、OTCQX市場は米OTC市場の中でも最大規模を誇る市場だ。そのため、認可を取得する米企業やその他グローバル企業は、高い財務水準をはじめとした厳格な基準を満たす必要がある。

今回、Bitwise Bitcoin FundがOTCQX銘柄として認可取得に成功した場合、従来の証券取引口座で取引することが可能となる。

伝統的な証券市場のプラットフォームを活かしてビットコインへの投資を行うことができるようになるため、個人投資家から機関投資家まで様々な顧客からのアクセスが容易になる点は大きなメリットと言えるだろう。

ヘッジファンドや保険会社などがビットコインへ多額の資産を投じていることを加味すると、引き続き機関投資家のビットコインに対する関心度合いは高いままであると予想される。

BitwiseのビットコインファンドがOTCQX銘柄として公開市場に上場することに成功した場合、同社としては昨年12月に承認された「Bitwise 10 Crypto Index Fund(BITW)」以来、2例目となる。

また、米大手金融企業のフィデリティがカストディアンとなりBitwise Bitcoin Fundが買い入れるビットコインの現物を管理および保管する予定だ。

Bitwise Bitcoin Fundのティッカーや上場する見込み日時などは明らかにされていない。

海外暗号資産メディア・THE BLOCKのインタビューに応じたBitwiseの最高投資責任者であるMatt Hougan氏によると、1年から数年以内ではなく、数ヶ月以内にBitwise Bitcoin Fundの上場を目指しているとのことだ。

画像:Shutterstock