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SBI、世界的な暗号資産マーケットメイカーを買収

SBIホールディングスは16日、同社子会社のSBIファイナンシャルサービシーズが、英国を拠点とし暗号資産(仮想通貨)のグローバルマーケットメイカー事業を行うB2C2 Limitedの株式を取得し、子会社化したことを発表した。

SBIによると、英国の金融行為監督機構(Financial Conduct Authority:FCA)の認可手続き等が完了し、12月15日付でB2C2の株式を90%取得したとのこと。

B2C2の株式取得に関しては今年7月に合意したとSBIが発表している。また9月にはSBI傘下の暗号資産取引所・SBI VCトレードが提供する「VCTRADE Pro」のマーケットメイカーにB2C2を追加したことも発表した。

SBIはプレスリリースで、「このたびのB2C2社の株式取得(子会社化)により、当社グループは同社が有するグローバルなネットワーク、流動性や最先端のリスクマネジメント手法の活用等によって、個人・法人・機関投資家等のお客様に向けて、革新的なサービスやプロダクトを更にグローバルに展開していけるものと期待しています」と述べた。

また同社CEOの北尾吉孝氏は、「B2C2社は暗号資産業界において、世界でもトップレベルの製品・サービス、優れた技術、優良な顧客基盤を持ち世界的に高い評価を得ている企業です。B2C2社が掲げるビジョン、専門知識や提供するサービスは、SBIグループとも良いシナジーを生むと確信しています。同社との連携でグローバル市場において事業を拡大していけることを楽しみにしています」と今後の抱負を語った。

B2C2は2015年に設立し、米国や日本にも拠点を構えるなど、暗号資産分野における大手マーケットメイカーとしてグローバルにサービスを展開している。

SBIはこのB2C2を買収したことによって、大手金融グループとしては世界初の暗号資産におけるディーリングデスク(取引価格を決定する業者)を運営する企業となった。

SBIの暗号資産事業は今年に入りさらに勢いを増しており、業績も好調であることから、今後さらにサービスを拡充していく可能性があるだろう。

画像:Shutterstock