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レバノン、独自デジタル通貨発行計画を発表

中東・レバノン共和国は、2021年に中央銀行発行デジタル通貨(CBDC)を発行する声明を発表した。10日、同国の国営メディア・レバノン国営通信が明らかにした。

声明によると、このCBDCの発行はレバノンの銀行システムへの信頼を促進するためのものだという。

レバノン中央銀行のRiad Salameh総裁は関係者に対し「レバノンのCBDCプロジェクトを準備しなければならない」と述べた。発行時期として来年2021年を予定しているという。

レバノンは2019年にも、キャッシュレス化を目的とした中央銀行による、「仮想レバノン・ポンド」と呼ばれるCBDCの発行計画を発表した。

しかし、マネーロンダリングに関する懸念から先送りにされていた。

今年4月に、レバノン中央銀行のSalameh総裁は、個人の海外送金の多い同国において「レバノン人の支払いをより手頃なものにするためにCBDCを立ち上げるつもりだ」と発言している。

しかし今回、CBDC発行の意図は手頃な支払いから、レバノン銀行への信頼回復へと変わっている。

経済・金融危機が続く、レバノンは6月末からわずか10日間で法定通貨「レバノン・ポンド」が、半分の価値を失い、歴史的な安値を記録した。

7月には経済危機の進行により、市中は外貨不足に伴い、食糧の輸入にも支障が出た。レバノン軍までもが食糧不足に陥っているという報道も一部でされた。中央銀行はデフォルトとなり、インフレ率も急増、企業の倒産が増加し、失業者が溢れかえった。

レバノンでは貧困層や失業者を中心に、政府や銀行に対し抗議デモが殺到していた。

現在、レバノンの国民の法定通貨への不信感は収まっていない。同国民は法定通貨よりビットコインの方を信用しているとみる専門家もいる。

レバノン中央銀行は、信頼回復のため早急に価格変動を少なくしたCBDCを発行して、法定通貨からビットコインの流出に歯止めをつけたい格好だ。

画像:Shutterstock

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