2020.07.22
中国の国家情報センターが主導するブロックチェーンサービスプロジェクト(BSN)が、パブリックチェーンの統合計画第1弾として、6種類のパブリックブロックチェーンを統合すると発表した。22日、公式ブログで発表した。
今回発表された6種類のパブリックブロックチェーンは、イーサリアム、イオス、テゾス、ネルボス、ネオ、アリスネットで、来月10日に立ち上げ予定の海外版BSN「BSN International Portal」に統合される予定だ。利用者はBSNの海外データストレージなどを用いてDApps開発ができるようになる。
BSNはDAppsの開発、展開、保守、相互運用などのコストを大幅に削減し、ブロックチェーン技術の開発および利用を一般的なものにするため、今年4月に立ち上げられた。BSNによると、「ブロックチェーンのインターネット」のような存在になることを目指しているという。
同サービスでは様々なブロックチェーンを組み合わせて利用することができるプラットフォームとして、「許可型ブロックチェーン」「許可不要型ブロックチェーン」「インターチェーンサービス」の3つのサービスを提供している。
しかし中国国内では規制の関係上、許可型ブロックチェーンである「BSN International Portal」しか利用することができない。そのため、今回統合が発表された6種類の許可不要型のパブリックブロックチェーンは、国外向けサービスとして提供されるという。
今回発表された6つのパブリックブロックチェーンの他に、すでにFabricとFISCO BCOSといった2つの許可不要型ブロックチェーンサービスが稼働しており、今後もDAppsの開発に利用されているブロックチェーンを毎月3〜5種類ずつ追加していくとのこと。
BSNは現在、DAppsの開発にかかる時間とコストを削減すべく各ブロックチェーンの開発チームと緊密に連携しているが、今後は世界中のより多くの都市で同サービスを展開できるようサポートを拡大していく予定だという。
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