国内でブロックチェーン卒業証書発行

個人の実績や社会的信用資産をブロックチェーン技術でデジタルに移転する事業を行なっている「LasTrust株式会社」は17日、新型コロナウイルスの影響で卒業証書授与式の開催が困難だった教育機関へ、オンラインで授与可能な「ブロックチェーン卒業証明書」を無償で提供することを発表した。
LasTrust社がオンラインで発行するブロックチェーン証明書は各教育機関と紐付くデジタルIDを含めることができ、発行した事実を公的に検証可能な形で学習者に提供できるため、「非接触」で証明書の授与が可能となるという。
また学習者側は自身の卒業証書をスマホ端末に保存し、SNSやブログへのアップロード、就職希望先担当者へメール添付で送信できる。
紙の書類ではハンコによって発行者が明示されてきたが、デジタルの卒業証書では簡単に偽造されていないかを、いかに「担保」するかといった課題があった。
しかし公開鍵暗号等の技術で、デジタルデータに発行者のお墨付きを付与することが可能になり、さらにブロックチェーン技術を組み合わせることで、「偽造できず、真に正しく、ブロックチェーン上で分散管理できる証明書」の提供が出来るようになったという。
LasTrust社は国内唯一の教育機関向けブロックチェーン証明書発行事業者として、学習者がその母校で学んだ学位や資格、履修履歴、契約、所有権など、価値ある事実を担保し、今後の社会活動に少しでも寄与できるよう、サポートしていくとしている。