ベンツ、ブロックチェーンでコバルト追跡へ

メルセデスベンツで有名なダイムラー社と、ブロックチェーンベンチャー企業「Circulor」は、電気自動車用のリチウムイオン電池に使用される希少金属・コバルトのサプライチェーンを共同で調査することを明らかにした。
30日、ダイムラー社がプレスリリースで発表した。
今回の調査では、環境関連のガス排出と再生マテリアル量、バッテリー販売業者のサプライチェーンにブロックチェーン技術を使って辿っていくという。
また、そこで得たデータで、環境に配慮した車を開発する意図があるという。
今後、持続的に調査は続けられるが、まずはコバルトからサプライチェーンを追跡する予定だ。
コバルトのサプライチェーンは原材料の調達から始まる。
ブロックチェーン基盤のプログラムは、生産フローをマッピング化し、サプライチェーンで使用される再生マテリアル量も記録される。
大半のコバルトはコンゴ民主共和国で採掘されるが、その採掘状況は非倫理的で4万人の子供がコバルトの鉱山で働かされていると言われている。
ダイムラー社のブロックチェーンを使ったサプライチェーンは、流通だけでなく、関連企業やパートナー企業の倫理も問われることになり、人権的な問題にも役立ちそうだ。