日本企業…ブロックチェーン選挙システム「OMEGA」開発・運用へ

ブロックチェーン技術を持つクーガー株式会社は、システム開発の株式会社アクトと共同で電子投票による選挙システム「OMEGA（オメガ）」を開発することを27日に発表した。
全国約300の自治体で選挙システムの利用実績を持ち、法律的知見も兼ね備えているアクト株式会社と、国内外においてブロックチェーン技術を用いた様々なプロジェクト実績を持つクーガー株式会社が連携することで、新しい技術の社会実装を牽引していく事を目指すとしている。
両社によると現在の選挙制度では手作業で開票作業を行うため、非常に手間がかかり、手作業ゆえの人為的ミスが生まれやすく高齢者や身体の不自由な人が投票に行くことが困難だと指摘。
こういった課題を、ブロックチェーン技術を活用する事で情報の改ざんに強い透明で便利な投票サービスの提供に取り組んでいきたいという。
また、情報の匿名化によって個人情報と投票情報を切り離し、「秘密選挙」を維持する事ができるサービスを設計することも考えている。
今後について、両社は連携しながら「ブロックチェーン投票は、国内のみならず世界的にも事例はわずかだが、日本が先駆けとなって新しい技術を牽引していきたい」と抱負を述べた。