バイナンスCEO、FUDニュースと闘う決意

世界最大級の暗号資産取引所バイナンスのCEOを務めるジャオ・チャンポン氏（通称CZ）が、米国の大手暗号資産メディアのザ・ブロックを訴えるとツイートした。
ザ・ブロックは21日、バイナンスの中国・上海オフィスが警察による捜査を受けたと報じていたが、この報道に対してCZ氏は「過去2年以上（中国に）オフィスを構えていない」と否定し、ザ・ブロックに対して謝罪を求めていた。
その後、ザ・ブロックが「実態としてバイナンス従業員が働くオフィスは存在した」とする追加の記事を公開したことでCZ氏の態度が硬直化した。
訴訟を示唆するツイートの他に、暗号資産トロンの創設者であるジャスティン・サン氏と共同で、根拠のないFUDを広める報道と闘うための基金設立を提案している。
なお、FUD（Fear, Uncertainty and Doubt）とは、大衆の認識に影響を与えようとする戦略的試みで、事実に反していたり、大衆に正確でない認識を与えたりする戦術の一種だ。
コインテレグラフの取材によると、ザ・ブロックの報道に対してバイナンスの広報は「バイナンスのチームはグローバルで動いており、分散型で働く人々で構成されている。上海どころか中国全体に固定のオフィスがないため、警察がオフィスを捜査したというのは明らかに誤りだ」とコメントしたという。