ビットコインの相続問題が解決？ カーサが新サービス発表

ビットコインの資産管理サービスを提供する「カーサ」（Casa）が、ビットコインの相続問題を解決するための新サービス「カーサ誓約」（Casa Covenant）を発表した。
ビットコインの相続問題について、カーサは3つの問題点を指摘している。
1つ目は利用者が（ビットコインの相続問題について）一切考えていないこと、次に家族や友人を信じて秘密鍵の情報を委託すること、最後に第三者の資産管理者（カストディアン）に頼ることだと述べた。
そして、1点目に関してはビットコインが誰にも取り出せなくなるリスク、2点目と3点目については家族や友人が窃盗被害に遭うリスク、カストディアン側での相続プロセスが明確でないことなどを問題視した。
以上の課題に対してカーサは、「遺産相続に必要な書類」と「マルチシグアドレスに対応する秘密鍵の1つ」を、専門の財産管理弁護士が管理するスキームを提案。
弁護士の紹介やセットアップのサポートサービスも併せて提供するという。
ビットコイン保有者の死後、ビットコインにアクセスできなくなったケースとしては、カナダの暗号資産取引所「クアドリガCX」創業者の事例が有名だ。
同社の創業者の死後、その人物が管理していたハードウェアウォレットのパスワードが誰も分からず、ビットコインにアクセスできなくなったことが問題となっていた。