中国、ビットコインを含む暗号資産のマイニング禁止を検討か

中国国家発展改革委員会が、暗号資産のマイニング（採掘）の禁止を検討していることが明らかになった。９日、ロイター通信が報じた。
ビットコインのマイニングを行う中国の業者は多く、ビットコインのハッシュパワー（演算力）の70％以上が中国に集中していると言われている。
ロイターの記事によると、中国国家発展改革委員会は8日、「当局が推進、制限、もしくは禁止を望んでいる産業リストの改訂版（草案）」を公表。
450超あるリストのうち、ビットコインを含む暗号資産のマイニングが含まれていたという。
中国国家発展改革委員会の公開した今回のリストは2011年に最初に公開され、今回の「改訂版」については５月７日まで一般から意見を募るとされているが、この改訂版は、ビットコインのマイニングを禁止するスケジュールやその方法については言及しておらず、即時の禁止を意味するとみられるとロイターは報じている。

中国のマイニング業者は多く昨年10月、米プリンストン大学教授などから構成される研究グループは、中国のマイニング業者だけでビットコインのハッシュパワーの74％を占めていると指摘し「ビットコインにとって最大の脅威は中国」と主張した。
中国は2017年以降、ICOの禁止や国内の暗号資産取引所の閉鎖などに踏み切っており、暗号資産に対して圧力を強めている。